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ニューイヤーの恒例企画として、東京オペラシティで2000年以来ほぼ毎年、計14回にわたり刺激的なプロジェクトを繰り広げた山下洋輔。その中で生まれたのが山下が作曲したピアノ協奏曲です。初登場の2000年に第1番《Encounter》と「出会い」、2008年にホール開館10周年を記念して第3番《Explorer》が初演されました。山下と佐渡はこれらのコンチェルトを海外も含めたびたび演奏、十分に熟したコンビが満を持して再演いたします。
2018年2月15日(木) 開演:19:00 |
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東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル | |
S:¥ 6,000 A:¥ 5,000 B:¥ 4,000 (全席指定・税込) |
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ジャムライス TEL:03-3478-0331 |
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公益財団法人 東京オペラシティ文化財団 | |
ジャパンリアルエステイト投資法人 相互物産株式会社 |
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さらには、第3番のオーケストレーションでデビューし、今や日米をまたに快進撃を続ける挾間美帆によるオーケストラ曲《Limonium》を、ホール開館20周年記念曲として初演します。Everlastiong Flowerの別名と、「途絶えぬ記憶」の花言葉を持つリモニウム、今回の演奏会にぴったりな曲名に期待が高まります。
挾間美帆:Limonium(東京オペラシティ コンサートホール開館20周年記念委嘱)
山下洋輔:ピアノ協奏曲第3番《Explorer》(オーケストレーション 挾間美帆)
山下洋輔:ピアノ協奏曲第1番《Encounter》(オーケストレーション 栗山和樹)
YOSUKE YAMASHITA
山下洋輔
2000年から始まった東京オペラシティのシリーズの最初に「ピアノ協奏曲を書く!」と言ってしまった。《ラプソディ・イン・ブルー》で体験したオーケストラとの共演の快感を自分の曲で実現したくなったのだ。もっとも、ガーシュイン=グローフェにならって、オーケストレーションは、第1番は栗山和樹さんに、第3番は挾間美帆さんに依頼した。このことは最初から公にしてある。サムラゴーチにはならない所以です。 幸い両曲とも何度か再演されたが、特に第1番は佐渡裕さんのお力でイタリアのトリノで2日間やることが出来た。外国人が自分のピアノ協奏曲をイタリアで弾くのはモーツァルト以来だと言われて自慢していたら、栗山さんから「いやいや、ラフマニノフもそうだ」と訂正された。ますます自慢にしちゃいます。
オペラシティで初演したこれらの曲をあらためて一晩で2曲ともやってしまうという暴挙を考えついたのも、この場所の持つ魔力に違いない。 そして、今回はさらに素晴らしい贈り物がある。今や「ジャズ作曲家」としてニューヨークを拠点に世界中で活躍している挾間美帆が《Limonium》を発表してくれるのだ。楽しみでならない。
どうかその日その場に居合わせて、「即興的なオーケストラのひととき」をご一緒に過ごしましょう。
YUTAKA SADO
佐渡 裕
私は山下洋輔という人が大好きだ。頭が良くて紳士、それなのにやんちゃで凶暴。かと思うと、どこか心配性で用意周到。洋輔さんの協奏曲は最高に刺激的で創造的。音に耳を傾ける喜びを与えてくれる、美しいメロディーが登場したかと思うと、まるでキャンパスにペンキをぶちまけてような衝撃も登場する。まるで山下洋輔そのものだ。洋輔さんとピアノ協奏曲第1番「エンカウンター」をひっさげて、国内はもちろん欧州でも共演した。東京オペラシティで生まれたこの企画、世界でも大喝采を浴びて、再びここに凱旋するのだということを、この場を借りて皆さまにお伝えしておきたいと思います。
MIHO HAZAMA
挾間美帆
東京オペラシティコンサートホール開館20周年記念作品を委嘱していただき、身にあまる光栄です。思い返せば、“作編曲家”として書いた作品が人生ではじめて演奏されたのは、この東京オペラシティ。奇しくもその作品の再演と並び、めぐりめぐって原点回帰しつつ新しい作品を書かせていただけることに、とても心躍らせています。演奏していただくのも、当時と同じ佐渡裕さんと東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんです。10年前のスコアから少しでも進化した姿をお見せできるよう、気を引き締めて筆を取ります!