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べんりな部品 (別売品)


天頂ミラーは楽々


まっすぐの標準のままの望遠鏡で、高度の高い所にある天体を観察すると首が疲れますね。  天頂ミラーを鏡筒と接眼レンズの間に取り付ければ、望遠鏡の上から見ることが出来て好きな天体を疲れずに楽しむことが出来ます。



倍率を変えて楽しむ
接眼レンズ (アイピース)



倍率の計算方法は、対物レンズの焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割る。 スピカの焦点距離は420mmです。
倍率 = 420mm÷接眼レンズの焦点距離


33倍
品名スピカでの倍率KT-5cmでの倍率
F-8mm53倍75倍
F-12.5mm34倍48倍
F-20mm21倍30倍
H-12.5mm34倍48倍
H-18mm23倍48倍
H-25mm17倍24倍
K-12mm ※135倍50倍
T-18mm ※223倍33倍

※1 標準付属。
※2 T-18mmはバードウオッチングに使える地上用接眼レンズです。 通常の接眼レンズ(天体用)は見え方は上下左右が逆の倒立像です。

上記以外の種類もあります
オンラインショップをご覧ください。









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スピカ の仕組み






アクロマートレンズ と シングルレンズ



■ シングルレンズ


虫眼鏡のように1枚だけの単レンズを望遠鏡に使うと図1のお月様のように焦点で結んだ像の縁に虹のように色が付きぼやけて見えます。 これはプリズムの実験でわかるように、自然光にはいろんな色の光がふくまれており、それぞれの色の光は焦点を結ぶ位置が違うからです。 なかでも紫(Violet Light Focus)の色と赤(Red Light Focus)の色が一番はなれて像を結びます(図2)。


■ アクロマートレンズ


アクロマートレンズは、2枚のレンズから出来ており、それぞれのレンズには屈折率の違うガラス素材を使用したレンズです。 図3のように、2つの違った性質のガラスの働きを利用し、紫と赤の色の光を同じ点に結ぶように形を変えて作り 鮮明な像(図4)を結ぶ精密な光学レンズです。

コルキットの屈折望遠鏡の対物レンズにはアクロマートレンズが使われています。 スピカには、その2枚のレンズを精密に貼り合わせた高級なアクロマートレンズが使われています。


望遠鏡を楽しく使いましょう






望遠鏡で見る初めての月は感動ものです。それが自分の作ったものでしたら格別です。 カメラ・ビデオ三脚があればすぐ月のクレーター・土星の輪・木星の衛星が見えます。金星の満ち欠けも観測できます。 もちろん、スピカは宝石の様なすばる星団やきれいな色で輝いている星たちも見せてくれます。

小さな望遠鏡でも肉眼で見ることのできないものを見ることができます。 望遠鏡の大切なはたらきは3つあって:

  1. 倍率 … 小さくて見えないものを大きくして見せてくれます。
  2. 集光力 … 暗くて見えないものを目に分かるように明るくしてくれます。
  3. 三脚 … 望遠鏡にはできるだけどっしりした三脚をおすすめします。



倍率について

小さくて見えないものを大きくしてはっきり見せてくれることについて。 望遠鏡の倍率は次のように計算します。

倍率 = 対物レンズの焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離


望遠鏡の対物レンズの焦点距離と接眼レンズの焦点距離がわかればよいのです。 スピカ(4cm)では対物レンズの焦点距離は420mmで、 接眼レンズの焦点距離は接眼レンズの名前のK-12mmの12mmのことです。

ですからスピカ倍率は、420mm ÷ 12mm = 35倍となります。

だからレンズを換えると倍率を変えることができます。 しかし対物レンズの性能以上の倍率で見るとかえって見にくくなりますので注意しま しょう。

たとえば皆さん、写真を大きく引き伸ばして目や鼻がぼやけて顔がはっきりみえなく くなった経験はありませんか。 これは対物レンズの性能以上に倍率を上げたのと同じことです。 「高い倍率」とは大きく拡大しているだけで「よく見える」ことではありません。 ぼやけては倍率が高くなっても(大きくなっても)よく見える望遠鏡とは言えません。



倍率の限界
望遠鏡の最高倍率は目安として口径(cm)の15倍くらいとされています。 4cmのスピカであれば60倍くらいとなります。 このようにレンズの直径が大きくなっただけ最大倍率を上げることができます。

レンズの分解能
対物レンズが大きくなると最高倍率も大きくなるのは、レンズが大きくなることにより、 細かいところまで見えてくるからです。(写真−1)は口径の大きい望遠鏡で見た月です。 これを拡大すると(写真−3)のように小さなクレーターまで見えてきました。 口径の小さな望遠鏡でレンズの性能《倍率の限界》以上に拡大しても、(写真−2) のようにぼやけてしまい、細かいところは見えてきません。 この細かいところまで見える 性能を分解能といい、レンズの口径が大きくなると分解能も向上します。 だから、 木星のしま模様はレンズ口径が大きければそれだけくわしく見えてきます。



集光力について

暗くて見えないものを目に分かるように光を集めて明るくしてくれるはたらきのことで、 肉眼で見えなかった暗い星が望遠鏡だったら見える力のことです。 人の目の瞳孔は明るい光のもとでは収縮して光の量をおさえ、暗い光のもとでは広 がってできるだけ多くの光を集めようとします。 そこで暗やみになると瞳孔は直径7mmまで広がります。(右の図をご覧ください) たとえるなら人の目は直径7mmの望遠鏡と言うことです。 しかし、望遠鏡で見るとその対物レンズの直径の目で見るのと同じこととなり、より多く の光が集まってより明るく目に感じるようになります。

集光力 = (対物レンズの直径 ÷ 瞳孔の直径)²

と言う関係です。スピカの場合は、40mm÷7mm = 5.7そして、5.7² = 33倍

だから暗くて見えなかった星も 見えるようになるのです。 望遠鏡で星空を観察しているうちに、肉眼で見えなかった星がたくさん見えるので きっとびっくりされるにちがいありません。 視力のよい人なら月や町の明かりのない暗やみでは6等星まで見ることができますが、 4cm のレンズは9.8等星まで、6cm のレンズなら10.7等星まで見つけられます。 これを限界等級と言います。 このようにレンズが大きくなればそれだけ暗くて見えなかった星を見ることができる のです。 これで対物レンズの大きさが分解能も集光力も向上させることを理解していただけ たと思います。 望遠鏡の性能は口径の大きさでくらべられるとお考えください。 スピカ、〔4cm〕であれば土星の輪が観察できる性能があります。



三脚や架台について

よく見える望遠鏡を作るにはレンズと同じくらい架台や三脚が大切です。 望遠鏡の倍率は高いので、少しででもぶれるとまったく星は見えません。 望遠鏡をのぞいて一度体験するとよくわかります。 しっかりした架台や三脚を使うことがとても大切です。