居酒屋甲子園 2006第一回居酒屋甲子園

スタッフより

想い

2006年4月6日
有限会社サードステージカンパニー
森憲一
2005年9月。

僕は撮影の仕事で、とある企業にいました。
残暑の余韻もまだ抜けきれぬ、暑い日だったと思います。
企業の担当者が「森さんに紹介したい奴がいるんですよ〜」と、
ニコニコしながら僕のところへやってきました。
案内された場所に座っていた一人の男に、担当者が僕を紹介しました。
彼は立ち上がり、最高の笑顔でがっちりと手を握ってきました。

自己紹介もままならないうちに彼は、鞄からプリントアウトされた一枚のモノクロ写真を取り出しました。
そこに映っていたものは、幕末の志士たち。
坂本龍馬や大久保利通など有名な人達の中には、十代前半の若者も数多くいました。

「日本を元気にしたいんです。」
「もっともっと夢と希望と、笑顔に溢れた日本になれるはずなんです。」
「居酒屋が、外食がもっともっと元気になる事で、そんな世の中になれるはずなんです。」
「そのために全国の居酒屋に呼びかけて、居酒屋甲子園というイベントをやるんです。」
「幕末の志士たちのように夢を語り合える、そんな仲間達が全国から集まるんです。」

息もつかせぬ勢いで、熱い想いを語るこの男。

気が付くと僕は、大嶋啓介という存在に引込まれていました。

その日から約一年前。
独立する前にお世話になっていた企業で僕は、貴重な経験をさせてもらっていました。
パートナーと呼ばれる名もなき無数のアルバイトの若者たちに光を当てる。
彼らの「想い」や「希望」を共有するために、雑誌を創る。
パートナーズフォーラムという、想いと成果を共有するためのイベントを行う。
そのような仕事を手がけてきた僕にとって、居酒屋甲子園との出会いは本当に運命の糸に導かれたかのようでした。

「来週のMTGに出て下さい。」
「一緒にやりましょう。」

出逢って3分。

僕は居酒屋甲子園への一歩を踏み出していました。

あれから半年が経とうとしています。

九州から北海道まで、出場5店舗すべてを周り、その思いをVTRにし、経営者や従業員のみんなと共にプレゼンテーションを創りました。

必死になって夢を追い続ける人がいた。
最高の「ありがとう」を伝えるためのステージを創ろうともがいている人がいた。

すべての店舗に「日本一の笑顔」があった。
まるで幕末の志士たちのような光景に、僕は出逢うことが出来た。

一人でも多くの人達にこの「名もなき志士たち」の想いを届けたい。
そして日本に、世界に、希望の灯をともしたい。

居酒屋甲子園実行委員会の熱い仲間達、そして日本中に存在する無数の居酒屋たちと共に、その「夢」を叶える日は、もうすぐそこまで来ている。

居酒屋甲子園に関わるすべての人たちに、感謝を込めて。


有限会社サードステージカンパニー 森憲一
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大嶋理事長第一回統括と第二の抱負

2006年2月3日
NPO法人 居酒屋甲子園理事長
大嶋啓介
まず最初に、この第一回居酒屋甲子園に賛同してくださり、参加してくださった、すべての皆様、そして、今日この会場に残念ながら来ることが出来なかった皆様に熱く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

そして、今日、発表をしていただいた5店舗の皆さん。本当に、忙しい中、今日の発表のために、たくさん時間をつくっていただき、本当に、ありがとうございまいた。

今日の皆さんの発表を聞いて、本当に、学ぶことが多く、心が熱くなりました。


まず、最初に発表していただいた「寅"衛門」。悔しいぐらいたくさんの感動をいただきました。本気の念い、本気の涙、そして、本気の「ありがとう」

実は、「寅"衛門」の赤塚元気君とは、7年前からの付き合いで、この7年間、ずっと同じ目標である“日本一”を目標に、お互い、ここまでやってきました。忘れもしない、7年前、僕は、彼の会社の研修に見学に行きました。その時の衝撃は、一生忘れないと思います。

彼はそのときから「絶対に日本一になる!」と言い続けていました。そしてこの7年間、一日も欠かすことなくずっと想い続けていました。

「本気の念い」こそが人の心を動かし、人の人生すら変えてしまう

そして、今、こうして生きていることに感謝すること。生んでくれたことに感謝すること。そんな「生んでくれてありがとう」というシンプルな言葉に、人が人として生きることの、大切な原点が詰まっている、ということを教えてくれました。


また北海道の「香香颱風」は北海道に中華業態の文化を広めたパイオニア的存在です。400人以上の従業員を抱えながらも、アルバイトの人、一人一人に至るまで「感動共有」という理念をしっかりと伝えきり、ここで働くすべての人が、素晴らしい笑顔とホスピタリティーを持ち合わせている、そんな企業文化をつくりあげていること。

企業が成長するにつれ、人が急激に増えていく過程の中で、多くの企業が「心」を失い、理念がバラバラになっていく姿をたくさん見てきました。たった1店舗だった頃の「創業魂」、「創業の熱い念い」を持ち続けること。そんな初心の大切さを、教えてくれました。

静岡の「くいどころバー幸」は歴史ある漁師町で生まれました。漁師である親父さんと、おふくろさんの「愛」を一身に受け、弱冠20歳(はたち)でありながら、創業。

「親父が釣ってきた魚を、たくさんの人に食べてもらいたい」そんな幼い頃からずっと描いていた純粋な夢。そんな純粋な夢を実現させた、その「熱い想い」には、人の心を動かす強烈な「何か」がありました。親父さんの愛、おふくろさんの愛、お客様の愛、夫婦の愛、そして家族のような仲間の絆。そんなたくさんの「愛」に包まれ、支えられ、居酒屋は、存在するんだ、ということを教えてくれました。


神奈川の「合点」。「当たり前のことを、当たり前にやり続けることが、お客様への特別になる」ということ。当たり前のことを、できていない店がたくさんある中で、「商い」としての大切な原点を、教えてくれました。

当たり前の接客、当たり前の掃除、当たり前の料理の基準。当たり前のことを、一つ一つ、コツコツとやり続けていくことが、それが「本物」となり、お客様にとって、特別になるんだ、ということを教えてくれました。

最後に発表していただいた熊本の「憲晴百」は12坪22席。たった1店舗の、小さな小さな居酒屋。どんなに大きなチェーン店も、すべての歴史は、最初の1店舗から始まるはずです。30歳で脱サラをし、妻と、生まれたばかりの子を実家に残し、居酒屋に熱い夢をかけた一人の男が、何の仕組みもシステムもなく、ただひたすら真っ直ぐに突っ走り、「情熱」と「夢」と「想い」だけで、このステージに駆け上がってきました。

僕たち、居酒屋の夢、「原点」が此処にあったのかもしれません。

「今を、情熱を持って生きること」夢をあきらめなければ、夢を強く念い続ければ、夢は叶うんだ、ということを、強烈に教えてくれました。


僕たち居酒屋のステージというのは、ときには、たまらなく孤独になったり、毎日の業務に追われ、目的を見失い、辛く苦しい時もあると思います。

「こんなにやっているのに・・・」
「もう、やめてしまおう」

そんな、投げ出したくなることも、たくさんあるかもしれません。

僕にも、店長時代。ボロボロで、毎日が、苦しくて、辛くて、「孤独で」。本当にどうしようもなかった時がありました。何をやっても、うまくいかない。大好きな居酒屋でさえ、もう、やめてしまおうと思ったこともありました。

一体自分は、何がしたいのだろう?このままでいいのだろうか?何のために居酒屋をやっているのだろう?

何がほしくて、何のために・・・?

完全に見失っていました・・・。

でもある時、気付いたんです。

自分が本当にほしかったものは、いつもすぐそばにいる、「仲間」だったということを。本気で笑えて、本気で泣ける仲間。熱くなれて、夢に向かって本気になれる、そんな「本気の仲間」がほしかったのです。

自分が本当に求めていたもの。本当にほしかったものが見つかった時、知らず知らずのうちに涙があふれていました。

涙が止まりませんでした。

今まで、本気で、仲間と向き合っていなかった、自分。自分のことしか考えていなかった、自分。そんな自分に気づいた時、涙が止まりませんでした。

そして、僕の人生は、そこから大きく変わったのです。そんな僕の人生を変えたのは、やっぱり「居酒屋」でした。そんなちょっとした「出会い」が、時には、人の人生を大きく変えてしまうのです。

この第一回居酒屋甲子園を通じて、本当にたくさんの居酒屋との出会い、そして、たくさんの熱い人たちと、出逢うことができました。

志が高く、熱い想いを胸に、そして、日々お客様の笑顔を生み出している居酒屋が、日本中には、こんなにもたくさんある!!一つ一つの居酒屋は、今は、つぼみのような存在かもしれません。でも、僕らのステージである居酒屋は、たくさんの人の心を癒し、たくさんの人を元気にし、たくさんの人を笑顔にする、そんな無限の力を持ってるということを…

そして、たった一軒の居酒屋の存在が、人の人生までも変えてしまう、そんな大きなチカラを持っているんだ!!ということを。

一軒の居酒屋が、心を癒し、夢を与え、そして、人を元気にし、笑顔を生み出す。

一人でも多くの人たちに、笑顔になってほしい。一人でも多くの人たちに、希望という灯をともしたい。そして、一人でも多くの人たちに、夢をあきらめずに、生きてほしい。一人でも多くの人に、「夢」が届くように。一人でも多くの人が、この「夢」によって、笑顔になれるように。

そして、いつまでも心が熱くなる、そんな「夢」が日本中に広がるように・・・。そんな熱い念いで「第一回居酒屋甲子園」を始めました。

まだまだ、僕たちは、スタート地点に立ったばかりです。一人一人の念いは、小さいかもしれない。
でも、一人一人の念いが、日本中の居酒屋の熱い念いが、一つになった時、そこに生まれる力は、とてつもなく、大きな力になると信じてます。

なぜなら、こんなにもたくさんのお客様の笑顔がある。こんなにもたくさんの仲間の笑顔がある。そんな最高のステージ、「居酒屋」があるからです。


突然ですが、第二回のテーマを決めました。第二回のテーマは、“ありがとう”です。今日の発表を聞いて、第二回のテーマを、どうしても“ありがとう”でいきたいと思いました。


この小さな居酒屋というのステージに、たくさんのありがとうが、集まるように。この小さな居酒屋というステージから、心に残るたくさんの「ありがとう」が広がるように。

いつも応援してくれる、お客様や、業者さん、そして、熱い仲間や、大好きな家族にそして、生んでくれた、お父さんお母さんに。

あなたにとって、“ありがとう”ってなんですか。あなたは、いま、誰に、どんな「ありがとう」を伝えたいですか?

たった一言のありがとうが、たくさんの人に勇気を与える。たった一言のありがとうが、たくさんの人を笑顔にする。そんな、いつまでも心に残る「ありがとう」をこの第二回居酒屋甲子園で、たくさん、集めて生きたいです。

一人でも多くの人に、ありがとうが届くように一人でも多くの人が、この「ありがとう」によって、笑顔になれるように。そして、いつまでも心に残る、そんな「ありがとう」が日本中に広がるように・・・。

僕自身も、もっともっと成長した姿で、この「居酒屋甲子園」のステージに帰ってきます。第二回居酒屋甲子園でまた、皆さんにお会いできること、楽しみにしています。


本日は、長時間にわたり、本当にありがとうございました。そして、第一回居酒屋甲子園にかかわってくださった皆さん。本当に、ありがとうございました。


居酒屋甲子園 理事長 大嶋 啓介
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飲食業という仕事

2006年2月1日
NPO法人 居酒屋甲子園 運営事務局メンバー
(株)一家ダイニングプロジェクト
代表取締役 武長太郎
出会いこそ、僕は人生を豊かにしてくれるものだと確信しています。愛する人との出会によって、心が豊かになります。自分を信じ助けてくれる人との出会いによって、人に感謝出来るようになります。自分にないものを持っている人との出会いによって、人は成長していきます。

そこで思う事が、われわれが携わっている飲食業とはこの出会いをより豊かにする仕事ではないでしょうか。心理学的においしいものを一緒に食べると、一緒に食べた相手に対して好意を抱くそうです。

「美味しい、楽しい」という気持ちが一緒に食事をしている人に対しての感情と重なり、好意的感じられ会話も弾む。そこにお酒が手伝えば、普段あまりコミュニケーションがとれない相手でも打解け合えて相手の気持ちが理解し合えた。なんてことはうちのお店でも良くあることです。

飲食店は「人と人とがより親密になれる場を提供する仕事」なのです。おいしい料理があり、おいしいお酒があり、心優しきスタッフがいる・・・そういわれてみると飲食業って素晴らしい仕事だと思いませんか?

明日又頑張ろうと思えるのは、今日の楽しいひと時があるからです。私たちはお客様に元気を与えています。人と人とがより親密になれるのは、お店のスタッフの気配りがあるからです。私たちはお客様に優しさを与えています。友人や恋人の誕生日にお店に来てくれたなら、スタッフは一緒にお祝いします。私たちはお客様に感動を与えています。飲食業は人に幸せを与える素晴らしい仕事です。

僕もこの仕事を通して、多くの人と出会いうことが出来ました。理事長の大嶋さんと出会い、熱い、熱い実行委員のメンバーと出会うことが出来ました。居酒屋を通して日本中を元気で明るくしたい!という想いに惹かれて、実行委員にさせて貰いました。
2月9日、飲食業界で始めての試みとなるイベント「第一回 居酒屋甲子園」が開催されます。このイベントを通して全国の居酒屋で働く人達と出会い、改めてこの仕事の素晴らしさを共有し合えると思うと今からドキドキします。どんな出会いが待っているか・・・・


武長 太郎
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壇上へのチャレンジ

2006年1月17日
NPO法人 運営事務局メンバー
(株)夢笛
代表取締役社長 高橋英樹
皆さんこんにちは。NPO法人 居酒屋甲子園 西日本地区長(株)夢笛の高橋英樹です。本大会まで後一ヶ月をきりましたね。弊社は10月、11月と好成績を収めることが出来、社員一同浮かれていたのですが12月23日Mailを開いてびっくりです。誰もが壇上に上がることを信じて疑っていませんでしたから・・・

しかし結果は150点もきる内容でした。しかも社内四店舗中の最低得点。さらに過去にもとったことがないくらいの点数でした。神様も素敵なというより粋なクリスマスプレゼントをくれるものです。

そのプレゼントを僕は幹部社員にそれぞれ伝え夢本陣のスタッフにも伝えました。結果を伝えたとたん泣き出すスタッフ、その日は全員沈みきっていました。そう誰もが自信を持っていたからしかも社内でも幹部全員いや社員全員が信じていたから・・・。僕に気を使い話しかける子もいました。きっと僕も相当落ち込んだ顔をしていたんだと思います。

ここまでの道のりは会社を上げて春から接客向上委員会の設置、そして社内での「お客様満足計画」の実施、地元居酒屋協力店との「居酒屋チャンピオン」と予定通りでした。しかし振り返ってみると今回壇上に立てなかったことは僕も含め社員一同すばらしい経験をしたと思います。10月、11月に全国一位の喜びそして12月に壇上に上がれなかった悔しさこの両面からこの第一回居酒屋甲子園を体験することが出来ました。社員一同「日本一」の体験をしました。今回は壇上に上がれなかった店舗スタッフ達も今ではこの経験を自己成長として捉えることが出来てます。

今回は北海道から九州までと広い範囲の店舗さんが壇上に上がって発表していただきます。2月9日の本大会は間違いなく大成功になります。うちの会社もこの日はしっかり勉強させていただきます。第二回に壇上に必ず上がるという大きな目標をもって・・・
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マザーテレサと居酒屋甲子園

2006年1月10日
ジャパン興業(株)
赤塚元気
マザーテレサの言葉だそうです。

「逆説の10か条」
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。
2.何かよいことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにするが、勝者の後にしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

これは僕の勝手な認識ですが、我らが理事長の大嶋さんはこんな生き方をしている人だと思います。

その理事長が夢を持って創り上げたNPO法人 居酒屋甲子園は、これからも夢を信じてより多くの人の協力を得ながら活動していきます。

マザーテレサは日本に来た時にこんな事を言ったそうです。「日本ほど物質に恵まれているにもかかわらず、心の貧しい国はない。それは自分以外の事に関心がないからだ」と・・・・

100年後の日本、100年後の地球の為に、今我々ができることは・・・・
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第一回大会 統括
第一回大会の様子
大会概要
参加店舗
上位5店舗紹介
憲晴百
寅”衛門
香香颱風
幸
合点 本厚木店
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