代表挨拶
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「Maps」の代表・古賀弘毅によるメッセージ
過去に、ハウスビルダーで200棟以上の設計や施工監理に携わり、2015年に自らの一級建築士事務所「Maps」を福岡に設立した代表・古賀弘毅(こがこうき)。ここでは、家づくりに対する想い、考え方について古賀自身が綴っています。福岡で新築一戸建てを建てたい、注文住宅で理想のマイホームを実現したいという方はぜひ、こちらをご一読ください。
家づくりの地図を一緒に描きましょう、私が案内いたします
目的地を決めるところから始めよう
たとえば、皆さんが地図を確認するのはどんなときでしょうか?多くは初めて行く場所で道順がよくわかっていないようなケースなどではないでしょうか?家づくりも同じです。初めての家づくりで「どのようにして、どんな家を建てた方がいいのか…」「頭の中にある漠然とした理想のイメージをどう伝えたらいいのか…」といった家づくりの完成までの道順がわからなければ、どなたでも不安になることかと思います。
あなたがこの文章を読んでいるということは、おそらく新しい住宅での生活を望んでいるのでしょう。そもそも、なぜ新しい生活基盤が必要なのか。友人や、会社の同僚が住宅を購入しはじめたから?その理由でしたらもう少し落ち着いて考えた方が良いかもしれません。夢のマイホーム?これもあやしいですね。マンションでもいいのでは?と、考えは人それぞれ。ここでお伝えしたいのは、この地球上にあなたの家族と土地は、それぞれ一つだということ。当たりかと思われるでしょうが、全くもって同じ条件は無い。ということです。あなたのご家族に合った計画は何なのかを、明確にする必要があります。5年後、10年後…50年後と、あなたとご家族がどうなりたいかを紙に書き出してみてください。例えば、お子様がのびのびと過ごせる環境をつくりたい。仕事から帰ってきてリラックスできる空間が欲しい。僕は、人が住む場所や空間、環境で幸福感が大きく変わると思っています。家づくりの主役は家ではなく、あなたです。あなたの思い描く将来をご遠慮なくMapsにぶつけてみてください。きっと、その想いを「かたち」にできると思います。
家の完成は決してゴールではない?
家の完成はあくまでも通過点であり、ゴールではなくスタートと考えましょう。自転車の乗り方を覚えた幼い頃を思い出してみてください。最初は転びたくない一心でハンドルにしがみつくのが精いっぱい。視線は常にすぐ前方にあるので、遠くをしっかりと見て漕げないと、姿勢も進路も不安定で、進み方はヨロヨロとおぼつきません。同じように、家の完成をゴールとしてしまうと、さらにその先にある暮らし方や生き方をどうするかという、より大事なことが見えなくなりがちです。お子様の誕生や趣味が増えたりと、どれも素敵なことですが、人生は予期せぬことの連続です。だからこそ家も、そんな家族の幸せに順応できるように予め設計しないといけないと考えます。
また、壁に絵や季節の写真を飾ったりと、自ら生活に彩りを添えましょう。Mapsでは必ず余白のような空間を少しだけ意識的に設けます。図面上で余白のない建物は、住んでみてどこか落ち着かない、それはずっと今の考えや環境のままで生活するわけではないからです。将来を見据えたイメージにこそ、本物のゴールがあると私は考えます。逆に、そこでどう生活するかをはっきりイメージできれば、住まいのありようは呆気ないくらいスムーズに決まってきます。Mapsではお引き渡し後の定期点検も設けていますが、その中で一番大切に思うのは、済んでからのご家族の笑顔です。ご家族の何気ない日常に、そっと彩りを加える。そんなさりげないデザインを考えています。
新しい生活に通じる「地図」を一緒につくりましょう
お客様の将来の生活イメージをお聞きして、住まいを具体的にプランニングしていくのは私のような建築士の仕事です。ですから、私はお客様に対して、どんな部屋がいくつ必要か、どの程度の広さが必要かといった些末な質問はしません。そうではなく、建てる方、ご家族がこれから先、どんな生活を営んでいきたいのかを丁寧にヒアリングし、真の目的地を明らかにした上で、その器としての家を設計します。
建築の世界では「図面」をもとに、線を形にしていきます。この図面が無ければ口頭で大工さんにイメージを伝えるのみとなると、、、考えるだけでゾッとしますね。家づくりもこれに似ていると僕は思います。家づくりの地図を持っている人と持っていない人では、仮に同じ家が建ったとしても、その家にかけた時間やお金、はたまた愛情までが変わってきます。愛情といわれるとピンとこないかもしれませんが、ここが結構重要で、良い家のバロメーターは、その家にどれだけの愛情が入っているかだと僕は思っていて、地図を持たないままの家づくりを始めると、色んな事に引っ張られます。例えばSNSの良い情報のみや、期日に追われて壁紙を決めるのもバタバタ。愛情をかける余裕もありません。
家づくりとは設計に携わる者と、お客様との共同作業です。お客様はご自身の目的地をはっきりイメージし、私たちにお伝えいただくことが仕事。私たち設計士にとっては、その目的地に行くための地図をつくることが仕事。Mapsでは家づくりのコンシェルジュのスタンスで、たまに引っ張り、たまに待ち、あなたの歩幅に合わせながら、たまにイベントを設け、思い出を作りながら、愛情をそそぎながら、新生活が始まる前から何十年も先を考えた「地図」を描きます。
当事務所の名称が「Maps」なのもこうした考えに基づいています。さあ、私と一緒に、皆様の新しい地図をつくりませんか?
Maps 代表取締役/一級建築士
古賀 弘毅
プロフィール
こが・こうき
1984年12月5日、北九州市門司区で生まれる。好物はカレーライス。家づくりを始める人が道に迷わないよう「いい地図」を描くのが自分の仕事だと考えている。