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居酒屋甲子園 公式ブログ

「第三回居酒屋甲子園」ありがとうございました。
NPO法人 居酒屋甲子園 理事長 大嶋啓介

2008年8月22日(金)
NPO法人居酒屋甲子園
理事長 大嶋啓介

居酒屋甲子園にエントリーしてくださった皆さん、サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
また、壇上で発表をしていただいた6店舗の皆さん、僕たちにたくさんの気づきと学び、たくさんの感動を与えてくれました。本当に感謝しています。

2006年に居酒屋甲子園が開催され、この3年間、居酒屋甲子園を通じて、
たくさんのお店と出会い、たくさんの人と出会うことができました。


この出会いを通じて、全国には、輝いているお店がたくさんあり、
そこには輝いている人がたくさんいることを知りました。

そして、日本中には、本当にいろんな居酒屋があり、いろんなこだわりがあり、
いろんな熱い思いがあることを教えてくれました。

まず、最初に発表していただいた熊本の憲沙百さん。
ここでは、自分に自信が持てなかった人も、今まで、いろんな過去を持っていた人も、
どんな人でも、自分の居場所をみつけ、自分らしく輝かれています。
そこには、人と人との、壁のない場所。
どんな人でも、分け隔てなく、受け入れてくれる場所。
本来、居酒屋とはどんな場所なのか、
そんな、かつての居酒屋の"原点"を感じさせてくれました。

2店舗目、愛知の炙一丁寅゛衛門さん。
居酒屋甲子園、3年連続、壇上での発表。
そして、第2回では、日本一に輝かれています。
これまでの過去2回の発表では、朝礼やバースデーイベントの印象が強く残りましたが、
今回の発表では、自分達が掲げる理想の居酒屋が明確にあり、
その理想を現実にするための、目標に向かって真っ直ぐに取り組むその姿勢は、
僕たちにとって、大きな気づきを与えてくれました。
まさに、寅゛衛門の皆さんは、居酒屋という枠を大きく突き破り、
この業界に新たな可能性を切り開いてくれました。

3店舗目、東京のいろり家さん。
『信じて任せる』ということを徹底して会社の文化にされています。
信じるとは良い所も悪い所も全てを受け入れる事。
ただ応援し、ただただ信じ、寄り添うだけ。信じぬくことで、仲間が輝き、仲間が成長し
それが、お客様の喜びに繋がっていくんだということを教えてくれました。

4店舗目、熊本代表のヒーロー海さん。
幼なじみ5人の、彼らには、何よりもふるさとへの強い思いと、
仲間の深い絆を感じました。
そのふるさとを愛する純粋な想いが、幼なじみという関係に、さらに強い絆をつくり、
ふるさとを愛する強い想いこそが、何よりもお客様に伝わり、
お客様に愛されるお店になるんだということを教えてくれました。

5店舗目、北海道の 花tripさん。
「スタッフ総勢23人23通りのおもてなし」一人ひとりの個性を引き出す仕組み、
本当の家族のような絆。なぜここまで家族の絆にこだわるのか?
大坪さんのスピーチを聞いてわかりました。リーダー自らが自分の心をさらけ出す勇気。
リーダー自らが変わろうとする姿が仲間からの信頼を深め、チームが変わるということ
を教えてくれました。

そして最後を飾ってくれた 埼玉のおうげんさん。
多くの飲食店がぶつかる「壁」、「閉店の危機」。
お客様が来てくださる事、いつまでもお店があるという事、
それは決して当たり前じゃないということを改めて気づかせてくれました。
そして、あきらめずに最後まで、立ち向かおうとする「想い」。
小さな積み重ねが起こした、奇蹟。
僕達全ての飲食店の原点を、強く感じせて頂きました。

今回発表していただいた、全ての店舗さんに共通して感じたことがありました。

それは、この仕事への誇り、この居酒屋という仕事への熱い思いです。
この居酒屋という仕事は、決して楽な仕事ではないと思います。
時には、毎日の業務に追われ、何のためにやっているのか目的を見失い、
つらく 苦しい時もあると思います。僕にも、店長時代、人間関係がうまくいかず、
毎日が孤独で、苦しかった時期がありました。一体自分は、何がしたいのか
何のために居酒屋をやっているのか、初めて自分と真剣に向き合い、
自分の弱さを知りました。
自分が変わらなければ、何も変わらないそんな大切なことに、気づきました。
自分から仲間を信じたら、自分を信じられるようになりました。
そして、自分を信じられるようになったら、
未来を夢見ることができるようになりました。
僕は、この居酒屋という仕事のおかげで、最高の仲間と出会い、夢が見つかり、
人生が大きく変わりました。
この居酒屋というステージは、時には人の人生までも大きく変えてしまう、
そんな無限の可能性があるということを、改めて今日のこの壇上の発表を聞いて、
感じることができました。

つい先日も、こんなことがありました。


今日の、この壇上に立たれた方に偶然、お逢いしました。
彼は、目に涙を浮かべながら、僕にこう話してくれました。
「実は、今まで居酒屋という仕事に誇りを持ったことなんてありませんでした。
労働時間は長いし、給料だってそんなに良くないし・・・。
この仕事に自信が持てず、もう辞めようって本当に思っていました。
でも、第2回の居酒屋甲子園を見て、自分と同じ仕事をしている、同じような人達が、
自分の仕事に誇りを持ち、輝いている姿を見て、もう一度やってみよう。
やればできる。自分にもできるということに気づきました。
当日は、その感謝の思いを、壇上でおもいっきり表現したいと思います。」
そんな言葉をいただきました。心の底から、本当にうれしかったです。
居酒屋甲子園を、やってきて本当に良かったと心から思った瞬間でした。


今の時代、よく言われることですが、
昔に比べ夢が持てない若者が多くなったと言われています。
しかし本当にそうでしょうか。本当は、ささやかな夢でもいい。
誰もが夢を抱き、誰もが夢を持ちたいと本当は願っていると思います。
そして、まさに、この壇上には同じ居酒屋というステージに夢を抱いた、
熱い仲間達の夢と希望が溢れています。一人でも多くの人達に輝いてほしい。
そして、一人でも多くの人に、この仕事を選んで本当に良かったって感じてほしい。
そんな思いでこの居酒屋甲子園が生まれました。

僕達は、まだまだ、スタート地点に立ったばかりです。
一人ひとりの力は、小さいかもしれません。
でも、その一人ひとりの思いが、集まれば、やがて大きな思いになり、
そこに生まれる力は、とてつもなく大きな力になると思います。

僕たち居酒屋が、輝くことで、僕たちがこの仕事に誇りを持つことで、
それが、ずっと未来に繋がっていくんだということを信じて、
これからも挑戦し続けていきます。

第4回は、来年2009年の8月19日、会場はこの『パシフィコ横浜』です。
僕達も、さらに成長した姿で、この居酒屋甲子園のステージに帰ってきたいと思います。
また、パシフィコ横浜で皆さんにお会いできること、心から楽しみにしています。


この居酒屋甲子園に関わってくださった全ての皆さん、本当にありがとうございました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2008/8/22 木曜日│未分類

『2008 第三回居酒屋甲子園』2008年8月20日(水)パシフィコ横浜
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