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標準失語症検査・WAB失語症検査など、言語機能の検査の種類と方法

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言語機能に関する検査の種類や方法は?

言語機能の検査の種類

言語機能
「聞く」「話す」(音声に関わる機能)
「読む」「書く」(文字に関わる機能)

といったものであり、この「聞く」「話す」「読む」「書く」
全ての機能が障害された症状が失語症です

声が出なくなる失声症とは違います。

失語症の検査は、特に認知などがない限りは、非失語症者は非常に高得点になります。

【失語症の検査】
  1. 標準失語症検査(SLTA)

  2. WAB失語症検査

  3. トークンテスト


1.標準失語症検査(SLTA)

標準失語症検査は、失語症の有無、重症度、失語タイプの鑑別を行うもので、聴く、話す、読む、書く、計算の5大項目からなっています。

それぞれ
聴覚的理解、自発話(呼称、動作説明、漫画の説明)、復唱、語想起、音読(漢字、仮名)、読解(漢字、仮名)、自発書字・書き取り(漢字、仮名)、計算の計26の下位検査があります。
SLTA検査

検査には時間を要しますが、それぞれの障害の重さがわかり、リハビリ計画に有用だとされています。


2.WAB失語症検査(ウェスタン総合標準失語症検査)

言語機能の総合的な検査を目的にしていて、言語症状の有無やタイプなどについて評価します。

自発話、話し言葉の理解、復唱、呼称、読み、書字、行為、構成の8つの主項目の下に38の検査項目があり、失語の分類ができることと、失語症の重症度を表す失語指数が算定できることが特徴です。

WAB失語症検査 
 
下位検査得点から、失語指数(AQ)、動作性指数(PQ)、大脳皮質指数(CQ)が算出されます。

失語指数(AQ)は、自発語、話し言葉の理解、復唱、呼称の下位検査得点から得られます。
失語指数は、個人内における失語症の回復や増悪を評価する指数で、失語症の重傷度の目安になります。

動作指数(PQ)は、読み、書字、行為、構成の下位検査得点から得られます。

また、失語指数(AQ)と動作性指数(PQ)の合計から、大脳皮質指数(CQ)が得られます。これは認知機能の概要を示すものとして作られたもので、診断や研究に利用されています。


3.トークンテスト

テストには2種類の形、2種類の大きさ、5種類の色の組み合わせで、合計20個のトークン(札)を用います。

口頭で、例えば「小さい赤い四角と、大きい黒い丸をさわりなさい」と指示し、聴覚的言語理解と短期記憶の二つを同時に検査します。


関連項目