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交通事故サポートセンター(橋本行政書士事務所)
前頭葉を損傷すると、「行動を計画、立案、実行する」といった遂行機能の障害が現れます。
遂行機能の検査は、以下のようなものがあります。
かなひろいテストは、かなで書かれた単文を読みながら「あ、い、う、え、お」が出てきたら印を付け、同時に文章の意味を理解しているか問うテストで、一度に二つのことを処理する能力を検査します。
次のかな文の意味を読み取りながら、同時に「あ・い・う・え・お」を見つけたら拾いあげて、○をつけて下さい。(制限時間は2分間です) |
BADSは、カードや道具を使って日常生活上の問題点を評価する検査で、以下のようなものがあります。
・「規則変換カード検査」:規則に従いカードをめくり、はい・いいえ、で答えます。
・「行動計画検査」:用意された種々のものを利用して管の底のコルクを取り出します。
・「鍵探し検査」:広場を表した10cm四方の正方形の中で鍵を落としたと想定して、探す道筋を書いてもらいます。
・「時間判断検査」:やかんでお湯が沸騰するまでの時間や、風船を膨らませるのにかかる時間を推定してもらいます。
・「動物園地図検査」:動物園を想定し、6つの場所を規則に従って回る道筋を考えてもらいます。
世界的に最も使われている前頭葉機能検査で、最近では慶応大学が簡素化したパソコン版のKWCSTがよく用いられます。
テストでは、色、形、数の3つの分類基準で形成されたカード(例えば赤で三角で1つ、とか青で丸で4つ、など)が4種類提示され、その下に分類するカードが提示されます。色で分類するのか、形で分類するのか、数で分類するのかは提示されません。どれかを選ぶと、間違いか正しいかが提示されます。
これに伴い次に提示されるカードを分類していくのですが、6回連続して正解すると規則が変わります。例えば最初は数だったのが色で分類する、などです。この新しい規則を認識できるかと、それに気づくまで何回ぐらい間違えるかを見て、達成された分類カテゴリー数を、保続数、保続性誤り数によって評価します。
保続とは、被験者が自分の考えた分類カテゴリーに固執し続けることをいい、保続性誤りは、分類カテゴリーが変わったにもかかわらず、前に達成された分類カテゴリーにとらわれてご反応する保続が一般的です。
このテストはIQが低い人に行っても意味は少なく、知能テストで異常がないときに本テストで低い点を取ると意味があります。
前頭葉のスクリーニングテストで、以下の6種類からなります。
それぞれ3点満点、合計18点満点で評価します。
11点以下だと異常とされます。
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