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脳の画像の種類とみかた(CT,MRI,SPECT,PET)

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脳の画像の種類と見方は

脳損傷が画像資料から確認できるかどうかは、重要な判断ポイントです。

脳の画像所見は
受傷当日から初期の数日にかけて大きく変化し、その後の3週間ほどは緩やかに変化して、約3か月で慢性期にいたって安定するとされています。

脳損傷の画像検査としては一般に 
CT」「MRI」「SPECT」「PET」
が挙げられます。

脳画像の見方として、通常CTやMRIの画像表示は左右逆になっておりますので、

画像の向かって右側が身体の左、画像の左側が身体の右
、としてみます。


CT(Computed Tomography)

  • X線を照射して得られた断層写真を、コンピューターによって再構築して画像化したもので、骨など硬部の組織を見るのに適しています

    頭蓋骨は白色に写り、脳実質は灰色です。脳内に血腫があると、初めは白色を示しており、10日以上過ぎると次第に灰色へと変化していきます。


MRI(Magnetic Resonance Image)

  • 上記CTよりも精細かつ多方向からの頭蓋内病変の検出ができる検査方法です。

    CTは基本的に水平断面の一方向のみの画像ですが、MRIはこの水平方向(水平断)に加え、身体の前後方向(矢状断)や左右方向(冠状断)の画像も表すことができますので、
    脳の形態や病変を三次元的に捉えることが可能となります。

    MRIは体内に磁場をかけて水素イオンに振動を与え、そこから発する共鳴エネルギーをコンピューター処理して画像化したものなので、水分の多い軟部組織の確認に優れています。
    T1強調
    磁場の繰り返し時間を短くすることによって水分が黒く描写される画像です。
    解剖学的状態に近い画像となり、脳萎縮の程度を観察するのに適しています。
    T2強調
    磁場の繰り返し時間を長くすることにより、水分が白く描写されます
    輪郭がはっきりした画像となり、脳梗塞など脳実質の病変の確認に適しています。

SPECT、PET

  • 脳組織の血流量を調べるために、体内に放射性同位元素(トレーサー)を含む薬剤を注入して、その体内分布を画像化する撮影法です。

    体内に注入するトレーサーの種類により、

    ガンマ線を用いる場合をSPECT
    陽電子(ポジトロン)を用いる場合をPET

    と呼んでいます。


関連項目