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高次脳機能障害の原因(脳卒中・脳挫傷など)

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交通事故サポートセンター(橋本行政書士事務所)

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高次脳機能障害の原因となる疾患

原因となる疾患

高次脳機能障害の原因は、大きく
内因性」のものと
外傷性」のものに分けられます。

内因性の代表は脳卒中で、原因としても一番多いとされています。脳卒中は以下のように分けられます。

脳卒中

脳梗塞
脳の血管が詰まる
脳出血
細動脈が破たんして血液が血管外に出る
くも膜下出血
動脈瘤などが破れて脳の表面を中心に出血を生じる

外傷性の脳損傷は、交通事故や転倒、転落で頭部に外部から衝撃が加わることで起こります。

外傷性脳損傷

脳挫傷
衝撃により脳の実質に挫滅や裂け目を生じる
びまん性軸索損傷
頭部への回転やねじれの力により、神経細胞のネットワークを形成する軸索が壊れる
急性硬膜外血腫
頭蓋骨骨折によって脳を包んでいる硬膜の外に血がたまる

発症の原因と症状の併発

高次脳機能障害の典型的な症状である認知障害、行動障害、人格変化は、主に脳外傷によるびまん性脳損傷を原因として発症しますが、脳挫傷や頭蓋内血腫などの局在性損傷との関わりも考えられ、実際には両者が併存するケースもしばしば見られます。


時間的経過

脳外傷による高次脳機能障害は、急性期には重篤な症状が発現していても、多くの場合は時間の経過とともに軽減していくといわれています。

ですから後遺症の判定は、急性期の神経学的検査結果に基づくべきではなく、
経時的に検査を行って回復の推移を確認するべきです。


社会生活適応能力の低下

上記の「典型的な症状」が後々まで残った場合、社会生活への適応能力が様々に低下していきます。これを社会行動障害と呼ぶこともあります。

軽症で忘れっぽい程度の障害であれば日常生活への影響は少ないと思われますが、重症では就労や就学は困難になったり、介護を要する場合もあります。


見落としやすい

脳外傷による高次脳機能障害は、以下のような理由で見落とされやすいので、見落とさないための注意が必要です。

  1. 急性期の合併外傷のため、つまり目立った外傷がたくさんあることによって診療医が高次脳機能障害に気づかない。
  2. 家族や介護者は患者が救済されて意識が回復したことによって、他の症状もいずれ回復すると考えている。
  3. 被害者本人も、自己洞察力低下のため症状の存在を否定している。など

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