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医師が後遺障害診断書を書かない理由

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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)

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医師が後遺障害診断書を書いてくれない!

Q.医師が後遺障害診断書を書いてくれません

A.「お医者さんが後遺障害診断書を書いてくれないのですがどうしたらよいですか」
という質問を受けることがあります。

そのような場合の「後遺障害診断書を書かない理由」としては、「あなたはまだ完治していないから」とか、「あなたは後遺症は残っていないから」などと医師に言われています。あるいは理由を全く言ってくれない、ということもあるようです。

ですが本当の理由は、大変失礼な言い方で申し訳ないのですが、「書き方がよく分からない」または「面倒に巻き込まれたくない」のどちらかです。

医師はケガを治すことについての専門家ですが、治りきらずに残ってしまった症状を事細かに証明することには必ずしも慣れていません。ましてや「後遺障害等級を取るための効果的な後遺障害診断書」を書こうなどとは考えている医師は少ないと思います。

「症状固定」は損害賠償上の一つの時期の区切り目であって、その後も治療を続けることもよくありますから、医学上の「完治」や「治癒」とは区別して考えなければなりません。
「相手方との賠償の取り決めなどのために必要なことである」というようなことも遠まわしに説明しながら、丁寧にお願いしなければならないでしょう。

患者さんからのそのような「説明をしながらの丁寧なお願い」すら聞く耳を持たないほどのプライドの高い医師の場合は、さらにムリヤリ後遺障害診断書を書いてもらっても仕方ない(提出する意味がないものができる)かもしれません。

医師とケンカしたり無理難題をお願いしても、いい結果にはなりそうにありませんから、そのような場合は転院を検討する必要があるかもしれません。

転院すると、後遺障害診断書を書いてもらうためにまた少しの期間通院治療をする必要がでてきますが、やむを得ない状況もあると思います。


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