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自賠責保険への請求から、調査(自賠責調査事務所)、支払いまでの流れについて

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橋本行政書士事務所

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自賠責保険の請求から支払いまでの流れ

★こちらでは、任意保険会社にではなく自賠責保険に直接請求する場合(被害者請求・加害者請求)の流れについて説明しています★


自賠責保険請求から支払いまでの流れは、以下のとおりです。
<このページの目次>

1.保険金・損害賠償金の請求をする

請求書類まず被害者または加害者は、加害者が加入している自賠責保険会社に対し、必要書類を付けて損害賠償金または保険金を請求します。

必要書類は、こちらで説明しています

「被害者請求書類のそろえ方」

なお、被害者が請求するときに加害者が加入している自賠責保険会社が分からない場合、それを知るため主に以下の二つの方法があります。


@自動車安全運転センター発行の交通事故証明書を取得する。
A加害自動車に備え付けられている自賠責保険証明書を加害者から提示してもらう。

→「交通事故証明書とは何か?見方は?」

加入先が分かったら、請求書類を手に入れます。請求書類は「自賠責保険金請求のご案内」という冊子とセットになっていて、各保険会社に問い合わせば無料でもらえます。

請求書類への記入が終わったら、請求先(損害保険会社、JAなど)に診断書などの必要書類とともに提出します。
郵送の場合は、念のため書留郵便にした方がいいでしょう。


2.自賠責保険会社による事務手続き

自賠責保険会社は、提出された書類に不備がないかを確認した上で、損害保険料率算出機構の一機関である自賠責損害調査事務所に送付します。


3.自賠責損害調査事務所による調査

自賠責損害調査事務所において、加害者の賠償責任の有無や発生した損害の額などを、公正・中立な立場で調査します。

自賠責損害調査事務所とは何か
  • 自賠責保険から回ってきた被害者(または加害者)からの請求書類を受け、自賠責保険の損害調査を行う事務所で、損害保険料率算出機構の一つの機関です。

    自賠責損害調査事務所では、請求書類に基づいて、事故発生状況、支払いの的確性(自賠責保険の対象となる事故かどうかや、傷害と事故との因果関係など)および発生した損害の額などを公正かつ中立的な立場で調査します。

    請求書類の内容だけでは事故に関する事実確認が不十分な場合には、
    1.事故当事者に事故状況照会
    2.病院に照会
    3.事故現場調査
    など必要な調査を行います。

    自賠責保険会社で受付けられた請求書は、すべて自賠責損害調査事務所が調査し、その結果に基づいて最終的に各保険会社が保険金(損害賠償額)を決定のうえ、支払いがなされます。

    なお、一般の交通事故の場合は自賠責損害調査事務所による調査しか行われませんが、調査の過程で被害者に重大な過失があり自賠責保険から支払われないかまたは減額される可能性がある事案や後遺障害の等級認定が難しい事案など、自賠責損害調査事務所では判断が困難な事案と判断した場合には、その上部機関である地区本部や本部で審査が行われることになります。

    また、死亡事故で自賠責保険から支払われないかまたは減額される可能性があったり、脳外傷による高次脳機能障害という後遺障害に当たる可能性があるなど、高度な専門知識が要求され判断が困難な事案や、調査結果に対して異議申立がされているような事案の場合、特定事案として、
    自賠責保険審査会で審査されます。

自賠責損害調査事務所ではまず事故発生状況説明書の内容をチェックして、その事故が「有責」か「無責」かを判断します。
「有責」とは加害者に責任があること、「無責」とは加害者に全く責任がないことです。
「無責」の場合は自賠責保険の支払い対象にはなりません。

被害者の過失が70%未満と判断された場合、自賠責損害調査事務所は直ちに損害額を計算し、被害者請求の場合は加害者に立て替え金があるかないかを照会状を送って確認します。

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4.調査結果を自賠責保険会社に報告

自賠責損害調査事務所は、以上の調査した結果を自賠責保険会社に報告します。


5.保険会社による支払額の決定と支払い

自賠責保険会社は、自賠責損害調査事務所の報告を受けて支払額を決定し、請求者である加害者または被害者に支払います。  



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