TEL.03-5393-5133
〒177-0042 東京都練馬区下石神井1-8-27-305
橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)
こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。
上肢の前腕を構成する長管骨は尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)ですが、この尺骨骨折と、橈骨の骨頭(肘に近い端)の脱臼が同時に起こる外傷をモンデジア骨折と言います。
転倒して手をついた際に、前腕に強い力が加わることで発生しやすいとされています。
事故直後は尺骨骨折の痛みが強くて橈骨頭の脱臼が見逃されることもありますので、レントゲン写真で確認することは必須です。
なお、上記とは逆に「橈骨を骨折」して「尺骨を脱臼」した場合はガレアッチ骨折となります。
肘の痛みや腫れ、前腕の変形、手指の痺れや動かしにくさなどが現れることがあります。特に、橈骨頭の前方脱臼の場合、手指の伸展ができなくなる「下垂指」という症状が出ることがあります。
骨折と脱臼を整復(元の位置に戻す)し、固定することが必要です。多くの場合、手術で骨折をプレートなどで固定する観血固定術(患部を切開し、プレートを埋め込んで固定する術式)が行われ、脱臼も整復します。
橈骨・尺骨に一定の変形障害が残った場合には、8級(1上肢に偽関節を残すもの)もしくは12級(長管骨に変形を残すもの)の等級が認定されます。
また、変形障害が認められない場合には痛みやしびれなどの症状が残っていれば、神経症状として14級(ごくまれに12級)の等級が認定される可能性があります。
関連項目 |