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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)
こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。
腕を伸ばした状態で地面に手を付き、肘が上腕の後ろの方に抜けてしまった状態が肘関節脱臼です。
脱臼としては肩関節の次に多く発症し、そのほとんどが肘が後ろに抜ける「後方脱臼」です。
脱臼した状態では、肘関節は伸びているか少し曲がった状態になり、「ばね様固定」といって他人が曲げようとすると弾力を持ったような抵抗があります。
見た目での変形や腫脹は明らかで、非常に強い痛みを伴います。
肘関節のX線画像で、二方向撮影をして確認します。
脱臼が明らかであっても、骨折や靭帯損傷を伴っている可能性もあるので、X線撮影を行うまでは整復操作は行いません。
X線撮影後、骨折の有無を確認してからは速やかに整復します。
骨折が無く、脱臼後1時間ぐらいの早期であれば局所麻酔で整復できますが、脱臼後1時間以上経過していたり、転位(ズレ)のない骨折が橈骨頭などにある場合は全身麻酔をして整復します。
整復後は肘関節を90度に曲げた状態でギプスで2~3週間固定します。
骨折が転位している(ズレている)場合や、神経血管損傷、解放脱臼などの場合は手術の適用となります。
肘関節脱臼に靭帯損傷や橈骨頭骨折、尺骨鉤状突起骨折などが合併した場合は予後も不安定で、容易に再脱臼を起こします。
このような場合は動揺関節や、可動域制限(3/4以下)で後遺障害等級は12級6号に該当します。
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