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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)
こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。
管状の骨の中央あたりの骨折を骨幹部骨折といい、上腕骨骨幹部骨折は成人の全骨折の約7%を占めるといわれています。
交通事故で直接その部分に力が加わった場合(直達外力)や、転倒などで手や肘をついて力が加わる(介達外力)場合などに発生します。
骨折部位激しい痛みを感じ、腫れあがります。長管骨の骨折なので、腕が変形します。
上腕骨の骨幹部はすぐ近くを橈骨神経が通っていますので、橈骨神経麻痺を起すこともあります。
上腕骨の遠位1/3の骨折の場合で、10%以上の割合で橈骨神経麻痺が発生するといわれています。
橈骨神経麻痺が起こると、手首や指が伸ばせなくなります(下垂手)。
上腕骨は非荷重の長管骨なので骨幹部骨折では機能障害が残ることも少なく、多くは適切な保存療法で治癒します。
特に螺旋骨折や斜骨折では骨折部の接触面積も大きいので、保存療法で骨癒合を得やすく、後遺障害を残すことは稀です。
一方、横骨折や粉砕骨折では周辺の軟部組織を損傷し、骨折部の骨の接触面積も小さいので、手術療法が望ましいとされています。
保存療法は
①シーネ固定法(副木で固定する)
②ハンギングキャスト法(肘から前腕をギプス固定し、手首に近い方に吊紐をつけて首からぶら下げ、ギプス等での重みで骨を整復していく)
③ファンクショナルブレース(筒状の固定具で骨折部を固定する)
などがあります。
手術療法は、骨の中心に髄内釘(ロッド)を注入する髄内固定法と、骨の外側にプレートを当てて固定するプレート固定法です。
上腕骨の偽関節で8級8号、変形で12級8号ですが、粉砕骨折の場合は少し可能性があるものの、現実的には偽関節や変形は残ることはほとんどありません。注意を要するのは橈骨神経麻痺です。
→橈骨神経麻痺の説明
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