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下肢の外傷の種類と後遺障害について(骨盤骨折)

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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)

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下肢の外傷の種類と後遺障害

こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。

  • ●骨盤骨折
    • 骨盤の構造

      骨盤は、左右の寛骨(かんこつ)と仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)で構成される盤状の骨で、そのうち寛骨は腸骨(ちょうこつ)、坐骨(ざこつ)、恥骨(ちこつ)の3つの骨の結合体です。

      左右の寛骨は前方で恥骨結合で、後方では仙腸関節で連結しています。
      骨盤の形状は男女で異なり、男性は幅が広く縦長ですが、女性は幅が広くなっています。

      症状

      • 骨盤の付近は血流が多いので、骨折部や骨折周囲血管の損傷により、ショック状態で救急搬送されることが多く、救命処置が最重要です。
        骨盤骨折での死亡率は5~10%と言われており、初期治療の遅れが命取りとなります。

        骨盤骨折は、大きく骨盤輪骨折と寛骨臼骨折に分類されていて、骨折型が重度であれば、全身状態の安定、回復を待って、整形外科的手術を行います。

        症状としては、受傷の状況にもよりますが、腹痛、腰痛を訴えることが多いのですが、血圧低下や頻脈、意識レベルの低下などショック状態のことも多く、本人の訴えが不明な場合もあります。

        従って医師は、受傷原因である外傷が大きな外力によるもので、ショック状態である場合には骨盤骨折を疑います。

      確認の検査

      • 画像検査としてX線、単純CT撮影が基本ですが、出血源の確認のため、造影CTも有用です。

      治療と後遺障害

      • 骨盤は内側でぐるりと輪になって骨盤輪を形成し、安定していますが、骨盤輪骨折となると安定性が失われます。

        骨盤の安定性が保たれている場合は保存療法(手術をしない療法)となることもありますが、骨盤の不安定性が生じている場合は手術療法が選択されます。
        出血性ショックなどが生じている場合は、全身状態の管理が最優先されます。

        後遺障害等級は、骨盤骨の骨折による骨盤骨の変形が残れば12級5号ですが、股関節を構成する寛骨臼の骨折があると股関節の機能障害の症状が残り、可動域の角度により10級11号もしくは12級7号が認定されることがあります。

        女性の場合、骨盤に多発骨折を生じると、骨盤の変形により正常分娩が不可能となり、出産時は帝王切開が必要となることが予想されます。
        その場合は11級10号(胸腹部臓器に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの)に該当する可能性があります。

        また、骨盤骨折は内臓損傷との合併症をおこすことも多いので、「内臓および生殖器の障害」の確認もしておきましょう。

  • ●外傷性股関節脱臼・骨折
  • ●大腿骨頚部骨折・転子部骨折
  • ●大腿骨骨幹部骨折
  • ●前十字靭帯損傷(ACL損傷)
  • ●後十字靭帯損傷(PCL損傷)
  • ●内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
  • ●半月板損傷
  • ●骨折の分類


関連項目

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