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下肢の外傷の種類と後遺障害について(半月板損傷)

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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)

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下肢の外傷の種類と後遺障害

こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。

  • ●骨盤骨折
  • ●外傷性股関節脱臼・骨折
  • ●大腿骨頚部骨折・転子部骨折
  • ●大腿骨骨幹部骨折
  • ●前十字靭帯損傷(ACL損傷)
  • ●後十字靭帯損傷(PCL損傷)
  • ●内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
  • ●半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
    • 膝関節は、大腿骨と脛骨がいくつかの靭帯でつながれている状態ですが、半月板はその大腿骨と脛骨が接する部分のクッションの役割をするものです。
      三日月状の繊維性軟骨で、一下肢に内側と外側の二つが存在します。

      半月板はクッションの他に潤滑作用などの役割もあるのですが、これが損傷すると、膝関節の機能に著しく影響を与えることになります。

      症状

      • 主な症状は「ひねったときの痛み」です。安静時の痛みはないことが多く、その他には引っかかり感、ロッキング(可動域制限)、不安感などがあります。

        引っかかり感は、膝をある角度にしてひねると「引っかかる」「外れる」といった感覚になります。

        ロッキングは、大きな断裂があった場合などで、膝関節がある角度から伸ばせなくなってしまう状態です。


      確認の検査

      ①徒手検査

      • マクマレーテスト
        仰向けで膝を最大屈曲させ、ゆっくり足を動かすと、膝に痛みやクリック(コキコキする異常音)が現れます。
        アプレイテスト
        うつぶせの状態で膝を90°に曲げ、その状態で下腿を内旋又は外旋させながら足部を下方に押して、膝に圧を加えて痛みの確認をします。

      ②画像検査

      単純X線検査
      半月板はX線に移りませんが、関節裂隙(かんせつれつげき)の狭小化や関節症性変化がみられることがあります。
      MRI検査
      T2強調の撮影方法が効果的で、冠状断、矢状断像で確認します。
      冠状断とは、立っている人の体を縦に切って前後に切り分ける切り方で、矢状断とは人の体を縦に切って左右に切り分ける切り方です。
      T2強調の画像では、暗く映る半月板の中で、断裂部が光って明るく見えます。

      治療と後遺障害

      • 半月板は基本的に血行が乏しい組織なので、自然治癒能力はとても低いため、保存療法の場合は「痛みを軽くする治療」となります。薬物治療や理学療法です。

        ロッキングを生じている場合や程度がひどい場合は手術療法となります。
        手術は関節鏡視下での「切除術」か「縫合術」となります。多くの場合は切除術です。

        関節鏡は、関節部分に直接差し込む内視鏡で、手術による身体的な負担が少ないため、日帰り手術も可能です。

        後遺障害等級は、半月板損傷単体で関節の機能障害が残ることはほとんどありません。
        半月板損傷とその修復が画像で確認できれば、12級13号が認定される可能性があります。

  • ●骨折の分類


関連項目

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