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下肢の外傷の種類と後遺障害について(外傷性股関節脱臼・骨折)

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橋本行政書士事務所(交通事故サポートセンター)

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下肢の外傷の種類と後遺障害

こちらでは上肢の主な外傷に関して症状や後遺障害について、説明していきます。

  • ●骨盤骨折
  • ●外傷性股関節脱臼・骨折
    • 外傷性股関節脱臼(がいしょうせいこかんせつだっきゅう)とは

      股関節は人体最大の球関節で、荷重伝達の役割から強い安定性が必要とされている関節です。
      従って、股関節の脱臼が引き起こされるにはかなりの高エネルギーがかかった外傷ということになります。

      交通事故では dash boad injuryと呼ばれる、膝がダッシュボードに打ち付けられる状態で、主に「
      後方脱臼」がよく発生しています。


      股関節脱臼

      症状

      • 股関節周囲の痛みや腫れがあり、自動運動は困難です。股関節脱臼の大部分を占める後方脱臼では大腿骨が後方に外れていますので下肢は短縮して、軽度の屈曲・内転・内旋の傾向がみられます。

      確認の検査

      • 単純X線検査で確認ができます。

        骨盤側の寛骨臼や、大腿骨側の大腿骨頭の骨折を伴っている場合は、坐骨神経麻痺や大腿骨頭壊死、変形性股関節症などの合併症が発症する場合もあります。

        坐骨神経麻痺は骨頭や骨折した後壁の圧迫によるもので、後方脱臼の際に10~20%の頻度で起こると言われています。圧迫が解除されれば数年で約半数は回復します。

        変形性股関節症は、整復が不十分な場合や荷重部に骨折があった場合などに、約10~40%の割合で発生します。将来的には人工股関節置換術の適応となることも多く、深刻な合併症となり得ます。

      治療と後遺障害

      • 応急処置としては、麻酔下で整復、つまり寛骨臼から外れた大腿骨頭を戻してはめ込みます。
        その後は、保存療法(手術をしない療法)と手術療法の選択となります。

        上記の徒手整復が可能であり、大きく位置がずれている骨折や関節内骨折がない場合は、保存療法の適応となります。

        2~3週間の介達牽引を行った後、荷重をかけない歩行練習を開始して、4~6週目あたりから徐々に部分荷重歩行を開始します。

        介達牽引とは、皮膚の上から特殊なバンドなどで牽引をすることです。
        それに対して直達牽引という方法がありますが、これは骨に直接鋼線などを入れて行う牽引方法です。

        そして以下の場合には手術療法の適応となります。

        ①徒手整復不可能な脱臼骨折
        ②臼蓋の後壁骨片があり、徒手整復後容易に再脱臼する場合"
        ③大腿骨頭骨折を伴う場合
        ④関節内骨折"
        ⑤坐骨神経麻痺が合併している場合


        大腿骨頭壊死などで人工股関節に置換された場合は、10級11号が認定されます。
        その他では、症状の程度により、股関節の機能障害として10級11号や12級7号が認定されます。

  • ●大腿骨頚部骨折・転子部骨折
  • ●大腿骨骨幹部骨折
  • ●前十字靭帯損傷(ACL損傷)
  • ●後十字靭帯損傷(PCL損傷)
  • ●内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
  • ●半月板損傷
  • ●骨折の分類


関連項目

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